今年の京田辺は例年よりよく雪が降りました。めったに出会えない天からの贈り物。白くて冷たくて、おひさまに照らされてきらきらと光っています。朝一番に出会う雪の美しいこと。その冷たさと美しさと輝きは、汚れない清らかさを感じさせてくれます。自分まできらきらと輝くような気持ちさえします。
雪が降ると、子どもたちは大喜びします。雪の中を走り回り、雪玉や雪だるまをもくもくとつくります。雪を食べる子もいます。積もったときは歩く感触も楽しいものです。雪が多くない京田辺では、雪が降ると、めったに味わえない感触をたくさん味わうことができます。
雪が降ってきたとわかると、子どもたちは寒さも忘れて外に出たがります。冬の外遊びでは寒いせいもあるのか、なないろの木の子どもたちはとても良く走り回ります。たくさん走って走って、そして、「暑い暑い」と言って上着を脱いでまた走り回ります。まさに風の子。ほっぺはピンクになっています。毎月出かける山遊びも、冬になると寒いからこそ身体を動かすことがとても気持ちよく感じられます。子どもたちは背中に汗をかくほどよく動きます。斜面を転がり、走り回り、木に登り、土をほり、次々と楽しいことを見つけて動き回ります。そうやって無心に動いているうちに、体の芯から温まってきます。お部屋でじっとしたまま、ストーブで外から身体を温めるのとは全く違う体験だと思います。冬は寒いからこそ、身体の中から温まることをしっかり体験したいものですね。
一月、保育で歌う歌の中には、いろいろな雪が出てきます。「初雪」「粉雪」「ドカ雪」「根雪」「ザラメ雪」などなど。そういえば、先日は、同じ一日のうちに、「みぞれ」も、「あられ」も降って、その後には「猛吹雪」になっていました。温かいお部屋の中で給食を食べながら、窓の外の雪にみんなビックリしていました。でも、みんなとってもうれしそうでした。雪は子どもにとって特別なのですね。ふと、雪深い土地に暮らす子どもたちにとっては、雪はどんな存在なのだろうと思いました。幼い頃の自然体験、自分の暮らしている土地が子どもの心と身体を育ててくれることを感じます。今年の雪は子どもたちにとってどんな宝物をもたらしてくれたのでしょうか。
まだまだ寒いけど、水仙も咲き始めました。春は着々と近づいています。
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